女性の社会進出の現状を行政書士試験を題材に分析する

現代的な課題として、女性の社会進出(男女共同参画)が掲げられて久しいですが、何十年も取り組んできたのに、一向に女性の社会進出が進まないことが問題視されています。
2021年10月31日に行われた衆議院の選挙結果においても、当選した465人中、女性議員は45人(9.7%)にとどまっています。

ただし、どうしたら女性の社会進出を進めることができるのかはわたくしの考えも及ばない問題ですので、ここでは現状を認識することのみにとどめたいと思います。

行政書士試験を題材に女性の社会進出を分析する

2021年11月14日に令和3年度の行政書士試験が行われました。
そこで、行政書士試験の受験結果をもとに女性の社会進出について考えてみたいと思います。
しかし、令和3年度の受験結果、概要はいまだ発表されていませんから、前年の令和2年度の試験実績をもとに分析します。

令和2年度の試験結果から

まず令和2年度の試験の概要を確認します。

受験申込者数54,847
受験者数41,681
合格者数4,470

なお、合格率は10.7%となっています。
受験率は約76%です。
13,166人(約24%)の方は受験をしておらず、7,000円の受験料をふいにしたことになります。
以下、申込者総数ではなく、実際に試験を受けた人の人数で考えます。

受験者数の男女比

人数比率(注)
受験者全体41,681100
男性29,56671
女性12,11529
(注)比率は小数点以下を四捨五入しています。

受験者数に見る男女比は、
男:女=71:29
です。
つまり、男女比は約7対3ということになります。

合格者数の男女比

続いて、合格者数の男女比を比較します。

人数比率(注)
合格者4,470100
男性3,28874
女性1,18226
(注)比率は小数点以下を四捨五入しています。

合格者数に見る男女比は、
男:女=74:26
です。
受験者数の男女比よりも若干女性の比率は下がっていますが、おおむね男女比は7対3と考えてよいと思います。

男女それぞれの合格率

最後に、男女それぞれについて合格率を見てみます。

受験者数合格者数合格率(注)
受験者全体41,6814,47010,7
男性29,5663,28811,1
女性12,1151,1829,8
(注)数字は四捨五入しています。


全体の合格率が10,7%あるのに対して、
男性が11,1%
女性が 9,8%
となっており、若干女性の数値が低めになっていますが、男女ともにおよそ10%の合格率であり、性別による差はほぼないと考えていいでしょう(注)。

(注)単年度の結果で結論を出すのは早計にすぎますが、例年おおむね同じような数字で推移しています。

行政書士試験は誰でも受験できる

行政書士の受験資格は、「年齢、学歴、国籍等に関係なく、どなたでも受験できます。」とあり、性別も制限されていません(行政書士試験センター「令和3年度行政書士試験のご案内」)。

女性の進学率の問題は別にありますが(注)、少なくとも受験資格に学歴がないため、入り口として女性が受験を忌避する要因はないと判断します。
そのため、行政書士試験を受験するかどうかは、本人の意思(関心)の問題であると考えていいでしょう。
つまり、「男女比7対3」というのが、女性の社会進出において自然に収束する数字であると推測されます。

(注)令和2年度の最年少合格者の年齢が15歳ということから、大学(とくに法学部)進学率と行政書士試験の受験には相関関係はないと判断してもよいと思います(行政書士試験センター「最新情報」)。

まずは7対3を目指す

もちろん、7対3に満たない業界は7対3を目指す必要はありますし、7対3という数字は「現在の社会状況における男女比」に過ぎないと考えれば、社会、あるいは一人一人の意識を変化させることができれば、この数字を5対5に近づけることもできるかもしれません。

もちろん、業界によっては女性の進出が目覚ましく、女性の比率のほうが男性よりも多い業界もあるでしょう。
しかし、ここでは一応の結論として、現状における女性の社会進出における男女比は7対3であると仮定します。

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