解決できない家族の問題は、書面化してみてはいかがでしょうか。
書面化の過程で問題を客観的にみることができれば、解決の道筋が見えてくるかもしれません。
家族間で話し合った結果を契約書として書面化すれば解決につながる可能性があります。
少なくとも、問題点をリスト化するだけでも頭の中を整理することは可能です。
家族間の問題
家族間の問題は、当事者の関係においてそれぞれ問題の様相が異なることがあります。
親子
親子間のトラブルは、それまでの養育(子育て)の中での蓄積が大きかったりします。
いわゆる「嫁姑トラブル」も親子関係の問題といえるでしょう。
例えば、自分の親から配偶者の悪口を言われ、以後親子関係が悪化するなどはよくあることです。
兄弟
兄弟(姉妹)間のトラブルは、子ども時代のことが原因のこともありますが、大人になってから親と同居している兄弟と別居している兄弟との間で起こることも多くあります。
例えば、同居している兄弟が親の日常的な世話や介護などを行っている場合、親の身の回りの世話を一切やっていない兄弟とが遺産相続の場面で全く同じに扱われることが原因になることもあります。
夫婦
夫婦間のトラブルは、日常的な家事の負担、精神的なすれ違いなどが大きかったりします。
一方が大したことではないと問題を放置していると、時間が経つごとに相手の心の中での問題は大きくなっていきます。
我慢の限界を超えたときに問題として噴出しますので、問題が明るみに出たときには手遅れとなります。
家族の問題は心の問題
夫婦、親子、兄弟姉妹など、家族の間ではいろいろな問題が起こりえます。
同居している、いないに関わらず、精神的な距離が近いからこそ対立も生じやすいのでしょう。
学校や職場の人間関係でしたら、時間が経てば顔を合わせる必要はなくなりますが、家族はそうもいきません。
問題を抱えたまま生活していくのは精神衛生上よろしくありません。
心の問題は肉体にも悪影響を与えてしまいます。
もしかしたら、家族間の問題にも解決法があるかもしれません。
感情的な対立は起こりえる
問題が起こらないのが一番ではありますが、同じ空間で生活をしている中で感情の行き違いが起こることは不思議ではありません。
問題の中には解決できる問題もあれば、解決が難しい問題もあります。
本来は解決できる問題なのに、当事者間では解決できない問題もあります。
冷静になって客観的に考えれば解決できるような問題も、当事者は冷静になれずに袋小路にはまることも珍しくありません。
顔を合わせないという選択?
もし家族に関する問題を解決できない場合、夫婦であれば離婚すれば一応の解決は可能ですが、親子や兄弟姉妹は関係の解消という方法が選択できません。
かかわりが断てないのであれば、最低限の関係にとどめる方法を考えましょう。
絶縁状や絶縁誓約書などを作成して、以後の一切のかかわりを断つ方法もあり得ます。
その反対に、関係を再構築するというのも選択肢の一つです。
もちろん、話し合えば解決するような簡単なことではありません。
当事者間の約束を書面化することの意味はここにあります。
問題になっていることごとをすべてリスト化できれば、すぐに解決できる問題、時間をかければ解決できる問題、解決できない問題に振り分けることもできるようになります。
悩みの原因を本質だけに絞ることでも気が楽になります。
問題になりそうなことはあらかじめ取り決めておく
家族間で約束できる事項は以下のようなものが考えられます。
- 扶養に関すること(生活費など)
- 結婚に関すること(夫婦生活など)
- 絶縁に関すること
- 性的な同意に関すること
- その他の約束ごと
金銭的な取り決めや事実上の取り決めなど、いろいろな事項を取り決める(契約する)ことが可能です。
家族間の契約は当事者が納得済みであれば口約束でも構いません。
家族の仲が良い間はそれでうまくいくでしょうが、もし関係がこじれてしまった場合、口約束では守られなくなる可能性があります。
「約束は破るためにある」などと言われることもありますが、契約の中で約束違反をした場合のペナルティについて定めることも可能です。
そういった場合に備えて契約書として作成しておくことも考えられます。
「扶養契約書」や「結婚契約書」といった名前の書類を作成します。
実際に守らせるかはともかく、契約書という形にするだけでも精神的には安心できます。
家族関係の再構築が解決法の可能性
夫婦や親子など家族間で感情的な対立が生まれている場合、関係を解消すれば一応の解決は可能かもしれません。
しかし、関係の破綻だけが解決策ではありません。
関係の再構築によっても問題が解決できる可能性はあります。
もし、再構築を考えているのであれば、約束ごとの取り決め方によって問題を解決することができるかもしれません。
夫婦関係の再構築:結婚契約の活用
一度破綻した関係を元に戻すのは精神的な体力を消耗することになります。
血のつながった家族であれば、破綻した関係でも最終的には元に戻ることが可能かもしれません。
しかし、血のつながっていない夫婦関係を破綻後に元に戻すのは簡単なことではありません。
夫婦間の話し合いだけでは問題が解決しないかもしれません。
始まりが他人同士の関係である夫婦関係こそ、契約(結婚契約)という形で決めごとをすることに意義があるでしょう。
まずは揉めている原因を整理して見える化します。
その後、整理した問題を決まり事として契約書にまとめます。
破綻させるのは簡単ですが、せっかく縁があって一緒になった二人ですから、関係の改善を目指してみるのはいかがでしょうか。
夫婦の場合は結婚前に決めておく:転ばぬ先の杖
もう一つの解決法としては、結婚前にもめそうなことを契約しておくことが考えられます(参照:結婚の効果)。
婚姻関係に関しては、問題が生じた後で契約という形で解決を目指すことは紹介しました。
しかし、一度夫婦関係がこじれてからの修復は困難を伴います。
契約締結によって関係の改善が図れる場合もあるでしょうが、こじれすぎて修復不能になることもあり得ます。
そのため、結婚前のまだ問題を生じる前の段階で契約を結んでおくのも選択肢の一つとなります(無論、結婚前の話ですから、結婚後の選択肢にはなりません)。
結婚契約の例としては、財産的なことから生活の些細なことまでたいていのことを取り決めることが可能です。
例えば、
- 生活費の負担(食費は夫、家のローンは妻が支払う、など)
- 家事の分担(食事は月水金は夫、火木土は妻、日曜日は外食、など)
- 休日の過ごし方(年に一度は海外旅行に行く、など)
といった事項が考えられます。
解決法を一緒に考えましょう
相手にも言えずに抱え込んでいる悩みも、契約という形にして外に出してみれば客観的に考えることができるようになります。
自分の心を振り返るためにも、いったん冷静になる機会を設けてみてもいいのではないでしょうか。
荒江行政書士事務所と、法律的に解決可能な問題は法的な対応を、事実上の対処が必要な問題には現実的な対応を一緒に考えましょう。
料金についてはこちらのページをご覧ください。